トヨタはそもそも国の認証基準自体を問題視しており、アンチテーゼを呈したのではないか
今回の問題は単に不正があったという事実ではない。
なぜ不正が起こったのか。
問題は4点
国・行政との関係
会社と組織の関係
働く人たちの心理
株主との関係
メーカーと国・行政との関係
国の定める認証基準と「実際に起きている事故」とのギャップ、顧客ニーズを追いかける、リードする事で、結果的に国が定める基準よりも厳しい基準でテストをすることを優先、重要な国の認証基準をスルーした。
・HONDAの車種、台数を見ると逆になぜこの長い期間、国は不正に気付かなかったのか。
・国も世界と戦う国産メーカーと共同で、世界基準でパスできる認証を設けて、認証期間を短縮する程度の妥協は必要なのではないか。
上記2点は行政の怠惰である。
税金を多く納め、たくさんの雇用を作り、外注先(下請け)の仕事を作る企業に対して、足かせになるような基準を設けるべきではない。
安易にハードルを下げるのではなく、彼らが戦っている世界基準の認証基準ももうけるべきである。
そもそも、不正をした車種、台数、期間で事故や死亡数が増えたのか。
減っているのならば、それは尊重してより伸ばす基準をもうけるべきである。
しかし、国・行政としてはあまり高すぎるハードルをもうける事で、新規参入の妨げるになる基準をもうけることはできない。
会社と組織、働く人たちの心理
開発期間が短い為に、開発のロードマップに認証を取る期間が含まれていない。
重大な問題である。
会社の儲け=組織・個人の評価=将来のポジション=給与
どれほど良い会社に勤めていても、聖者になるわけではない。
全員が社会貢献、社会奉仕をベースに行動しているわけではない。
働き手が法令順守のルールに従いやすいガイドラインを作る事である。
株主と会社成長
これが今回の問題で最も重要な事である。
・開発期間が短い原因
・お金を動かす投資家に向けた会社のサプライズ
・株価が重要な経営陣
TOYOTAをはじめ日本の国産車メーカーの魅力は何か。
「安全性」、「壊れない」、「人を傷つけない」
人が車を利用する上で、この3つの魅力を持つメーカーにそれ以外の何を求めるのか。
株主×会社×行政×従業員
この4者でより良いルールを作るために、様々な提案を行い、話し合い、これからも業界をリードしてもらいたいものである。