意味あるのでしょうか?
昨年に基づいた目標設定・・・・・・
いまだに昨年対比という表現を聞く今日この頃
意味が分からない考え方に苦労しているスタッフ、目標を作成する上では根拠がそれほど明確ではない「昨対」をこねくり回して無理やり作る管理職の皆さん。
根性論はこの時代、会社の成長にはなりません。
私が、コンサルタントをさせて頂いている会社ではまず「昨年対比」をとい概念は無くしてもらいます。
あくまで1つの指標。
根拠はたくさんありますが
・年々市場環境が変わる。
・人も変わる。
・取引先も変わる。(取引先の市場環境を含めて)
・商品のトレンドも変わる。
この4つだけでも十分です。
また、これに合わせて過去の実績・データを上記の4点を加味して掘り下げます。
過去を知らない限り、前には進めません。
最低3年~5年の過去を紐解き、
5年前の市場・人・取引先・商品
4年前の市場・人・取引先・商品
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一般の企業体であれば、これだけである程度その業界と会社、取引先との相関関係を理解することができます。
行政や外郭団体、NPO法人や大手企業の子会社は一部除きますが、一般的な中小零細企業であれば見えてくるものがあります。
また、行政に依存した事業をされている会社様などは政治体制が変わる事で、状況が変わるのでこの辺りはまた別途違う記事に取り上げます。
本題に戻りますが、昨対は前年度の状況を更にブラッシュアップさせるという理解が良いのか?
また昨年を続伸させるという理解で良いのか?
サービスが1本や数点のみの商品で1年前、2年前にトレンドが付いたサービスならば昨年対比は有効ですが、長く経営をされ、様々サービス・商品を展開されている企業様、様々な部門を持って経営をされている企業には、その規模が大きければ大きいほど上に挙げた4点だけでも影響が大きいと思います。
また、昨年対比とはある種の「思考停止」と同様です。
条件を度外視した数字の目標を設定しているわけです。
一度、昨対という概念を取り除いて、過去の実績とコンディション(市場の状況と環境)を年度ごとにデータとして抽出して目標の設定に取組んでみてください。
違う目標策定、現実に沿った設定ができるでしょう。
もちろん、1年で答えが出るわけではありません。
最低3年~5年、続ける事でブラッシュアップされてより精度の高い目標の策定ができる。
また、「振返り」も都度することで、未達の場合は目標達成に向けた対策案も出てきます。
是非皆さん昨対を利用して目標設定をされている会社は取組んでみてください。