求人会社を利用してもすぐに離職するケースが多く悩まれている企業も多いと思います。
それに加え、離職代行会社まで存在する昨今、経営者を悩ませる大きな要因です。
ただ、立場を変えて考えた時に入り口はコスト(求人会社を利用するなど)を使って人が採用出来たとしても、その後の出口(この場合は定着期間・離職率)はどうなっているのでしょうか?
人を集客する、物を売る、求人をするのも基本的には変わりません。
受け皿となる、集客後の捌き方、リピーターとなってもらっての再度集客、売れるのは良いが在庫とのバランス(商品が無くなったら他社に流れて機会損失)、これらと同様求人も入社した後に御社で就業し続けてもらうために会社として何を取組んでいるのか、見えないコストにまず注力すべきです。
また、求職者が少ない状況では、経営者や役員、部門リーダーの方は本来なら不採用・・・
厳しいけど何とか「数の内」だと思って採用されている会社も多いと思います。
これらの条件を上げるだけも会社が不利な状況であることは十分に分かります。
とわいえ、人がいない限り会社は回りません。
特にマンパワーを必要する業態などでは、まず求人に力も入れながらも定着率を上げるための社内の環境改造を行う必要があります。
自社を知る
・業態、業種
・成長産業、先細り産業
・現在就業中の従業員の数、年齢(規模大きければセクション別で把握が必要)
・労働時間
・人間関係
・部署に寄る業務の偏りが有るのか無いのか
・給与体系
細かく上げればキリがありませんので最低限この辺りを把握する事です。
ただし、長年経営をされている方や自分は盤石な体制だと思っている方など、冷静に他社(同業者、他業種)から考えれば、実はズレている事も多いです。
上記を考慮に入れて、丁寧に会社を第三者の意識で考察してみてください。
現在考えている求職者のターゲット
・年齢
・資格
・経験
・人柄
そして重要な事が求職者はなぜ「御社を選んだのか?」
これは、「なぜ前社を辞めたのか」合わせて現在「働いる方の就業理由」と同様です。
求職者は職を求めている、「私の会社で雇ってやる」「給与を他より多く払ってやる」
もはやこのような考え方はなるべく隅に追いやる、もしくは捨て方が良いと思います。
求職者は決して何も考えていないわけではありません。
ある意味では顧客以上に難しいと考えてもらう方が良いです。
就業すると言う事は、飲食に行く、レジャーに行く、物を買いに行くような一定の時間で終わる事ではありません。
7時間以上毎日同じ目的を持って働くわけですから、より良い環境を求めます。
一度、この辺りを踏まえて会社の改善を行ってみてはいかがでしょうか。
求人だけではなく、いろいろな所から反響があるかもしれません。