素直な人材の価値

「素直であること」── これは非常に尊く、尊敬に値する資質です。
私自身、仕事ができる人を分類するならば

  • センス(努力も含めて)がある人
  • 勘が良い人
  • そして「素直な人」

この3つを最上位に位置づけています。

特に「素直さ」は、意外と難しいものです。
センスがある人、努力ができる人は、目標に向かってがむしゃらに突き進むイメージがあります。
一方で、素直な人に対して、

「人の話を聞くだけで、あまり考えていないのでは?」

と思う人もいるかもしれません。

しかし、それは全くの誤解です。
素直な人の特性を正しく理解することが重要です。



1. 素直な人と頑固な人の違い
2. 素直な人材が生む「安心感」
3. 私の経験:素直なリーダー vs. 頑固なリーダー
4. 「素直な人材」は伸びる
5. 自分の「頑固さ」を見直してみる
結論:素直な人材こそ、最も成長する





1. 素直な人と頑固な人の違い

仕事において、「素直さ」とは、

  • 自分に必要かどうか
  • やるべきことかどうか

こうしたフィルターをかけずに、まずはアドバイスや指示を受け入れ、一度実行してみることです。

実行して初めて分かることは多く、

  • 自分に合うのか、合わないのか
  • 効率的か、非効率か
  • 意味があるのか、ないのか

こうした気づきは、実際に経験しなければ得られません。

一方、頑固な人、こだわりの強い人は、

  • アドバイスや指示を受けても 実行に移さない ケースが多い。
  • 自分の経験やセンス、ペースを崩さず、自分のやり方に固執する。

こうしたタイプは、自分の信念を貫くこと自体は悪いことではありません。
しかし、周囲にも影響を与え、時にチーム全体の足を引っ張ることもあります。

結果として、

  • 周りを巻き込んで失敗する
  • 意図しない結果を招く

こうしたリスクが生まれてしまうのです。




2. 素直な人材が生む「安心感」

上司や同僚から見ても、素直な人と頑固な人では、周囲に与える安心感が大きく異なります。

  • 素直な上司
    • 部下の話を聞いてくれる
    • 社長や役員とも円滑に連携できる
    • 柔軟性があり、協力しやすい
  • 頑固な上司
    • 部下の意見をスルーする
    • 社長や役員の指示も「決めつけ」で拒否する
    • 結果的に、重要な機会を損失する

頑固な人材がリーダーになると、組織の風通しが悪くなり、結果として社内の情報共有が停滞するケースも多く見てきました。





3. 私の経験:素直なリーダー vs. 頑固なリーダー

私のチームでも、

  • 素直なリーダー
  • 頑固なリーダー
  • 慎重なリーダー

それぞれのタイプがいましたが、最も人が集まり、成果を出していたのは「素直なリーダー」でした。

また、私自身も、

  • 頑固なリーダーを説得してプロジェクトを依頼するより、素直なリーダーに依頼することが増えてしまう

という現象が自然と起きていました。

結果として、素直なリーダーは問題解決のスピードが速く、経験値をどんどん積み上げることになり、
さらに成長していく、という好循環が生まれていました。

一方で、頑固な人ほど遠回りし、結果としてチャンスを逃しがちです。




4. 「素直な人材」は伸びる

時折、「自分が育てた部下がすごい!」 と思い込む社長や上司がいますが、
実際には、「素直な人材」だからこそ、成長できたというのが真実ではないでしょうか。

素直であることは、「その人が本来持っている美徳」です。
この素養を持った人材は、指導次第で大きく伸びていきます。

もちろん、素直さに加えて、理解力・記憶力・判断力もあれば理想的ですが、
逆に言えば、素直であることさえあれば、どんな能力も身につけるチャンスがあります。

「この人、リーダーになってほしいな」と思えるような存在も、
実は「素直さ」が根本にあることが多いのです。




5. 自分の「頑固さ」を見直してみる

もし、あなたの周りに、「素直にアドバイスを受け入れて実行する人材」がいるならば、

「言われたことをやっているだけ」
「何も考えていない人」

と決めつけず、一度その人の成長度合いや経験値を冷静に見直してみてください。
意外なほど、伸びしろのある人材かもしれません。

また、もし自分が「頑固」な性格だと自覚しているならば、

  • 結果的に自分が損をしているのではないか?
  • 周囲を巻き込んでしまっていないか?

という視点で、一度客観的に自分を見直してみるのも良いかもしれません。
そうすることで、さらに成長できる可能性が広がるはずです。




結論:素直な人材こそ、最も成長する

素直な人材は、まず実行するため、成長スピードが速い。
頑固な人材は、チャンスを逃しやすく、遠回りをしがち。
素直なリーダーには人が集まり、チームの成果も上がる。
「素直さ」は、その人が持つ美徳であり、最大の武器である。
自分が「頑固なタイプ」なら、一度見直すことで成長のチャンスが広がる。もし、あなたの周りに素直な人がいたら、「言われたことをやってるだけ」と軽視せず、その成長をじっくり観察してみてください。

そして、もし自分が頑固だと感じたら、一度素直に受け入れてみるのも、新たな成長の一歩かもしれません。

By 5fields_master

経営コンサルタント 中小零細企業さまのコンサルティング 社長、リーダーが手の届かないところをお手伝い致します。

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